在宅勤務と職場の信頼関係

マイクロソフトのTeamsの利用者数が急増しているという記事を読みました。以下のグラフは今年5月4日に閲覧したStatistaからのものです(当該記事へのリンクは画像の下にあります)。記事を読むと、今年3月のアクティブユーザー数が4400万人になったあと、翌4月には7500万人に急増したとのことです。
Infographic: Microsoft Teams Sees Jump in Usage as Remote Work Surges | Statista You will find more infographics at Statista (https://www.statista.com/chart/21191/daily-active-users-of-microsoft-teams/)

イギリスでロックダウンが始まったのが3月23日。その日以降、原則として在宅勤務となったのですが、自宅で仕事をする同僚とのコミュニケーションに大いに役立っているのがMicrosoftのTeamsです。私の会社ではロックダウンとは無関係に以前から使っていて、隣りに座っている同僚にすらTeamsで話しかけるのが普通になっていました。それくらい使い勝手がよく、コミュニケーションをとるのに便利なため、職場では重宝しています。雑談をするのにも最適ですし。それほど身近な存在のソフトウェアです。

それでも、相手が何を言っているのか分かりづらいときが稀に起きたりするのも事実です。これはオンラインチャット特有の言葉のトーンが伝わりきらないことに原因があると考えています。相手が何を言わんとしているのか、対面ならニュアンスや身振りなどで分かることがオンラインチャットだと(文字通り)伝わらない。ただ、私の会社に限って言えば、こういった誤解などはその場ですぐに解消することが多く、大きな問題になったことがありません。

博士課程で研究していた時に、このあたりの論文はさんざん読みましたが、今会社で働くようになって、学術論文で示されていた結論と今の職場での経験が一致していて面白いなーと思うことが多いです。論文で扱われていた事例は掲示板での議論が紛糾した実例が多いのですが、これらはそもそも信頼関係が成り立ち難い、一般の掲示板を対象にした研究がほとんどだったと思います。一方で職場のオンラインインタラクションを研究した論文では、職場の風土がチームチャットにも影響を与えることが示されていました。

在宅勤務になっても、同僚の間でのコミュニケーションを大切にする会社もすごいと思いますが、それを支える同僚たちもすごい。つくづく彼らは強いなと感じます。


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