経済活動再開、日英自由貿易協定交渉

今月13日から英国は段階的に経済活動を再開しています。今後の予定は6月1日から学校と一部のお店の再開、7月初旬からパブやレストラン等の再開になっています。もちろん、これらはすべて条件付きで、状況に応じて変更や再開見送りなどありえるようです。 
一方で人々の方は仮に規制が緩和されてもある程度避けたい場所があるようです。
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日本では3密空間と言われる、人々が密集し、密接した空間で密室になりやすいパブやバー、クラブは避けたいようです。確かにこれらの場所は普段から換気が悪く、密集密接どころか大声を出さないと話ができないときも多いので、感染しやすい場所であると思います。
ちなみに英国では3つの密に相当する表現は聞いたことがありません。その代わりボリス・ジョンソン首相の「手を洗いましょう」は政府のスローガンになっています。日本人にとっては外から帰ってきて手を洗うのは普通なのですが。
映画館や劇場、コンサートホールも避けたいようです。コンサートホールは。。。私はアマチュアの音楽家なので演奏会が開けないのはとても厳しいです。ロンドンのアマチュアオーケストラでも活動しており、知り合いも多くいます。全員、この状況でなんとか踏ん張っているようですが、音楽のある光景はこちらでは日常でもあり、今の状況が収束に向かってほしいと強く思います。

経済活動の段階的な再開が実施されるのとほぼ同時に、英国政府から日英自由貿易協定交渉を開始すると報道発表がありました。また交渉に際しての英国政府の戦略的アプローチも同様に発表されています。
英国政府は今年の年末までに日本とFTAを結びたいようです。EU離脱に伴うEUとの将来の関係性を規定した条約の交渉は行き詰まっており(意図的に行き詰まらせているのかもしれませんが)、先行き不透明です。このことが日本とのFTA交渉にどのように影響を与えるのか注視しています。
個人的な願望では、日本とのFTAにより日本人が英国で働く条件が緩和されることを期待しています。現在の外国人労働者に関する移民政策は来年2021年1月以降変更されることが既にアナウンスされています。今のところ変更の大まかな概要しか発表されておらず、詳細はまだ決まっていません。日本とのFTAを結んだ場合、それを最大限有効活用するための政策になってほしいと思っています。

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