ビジネスに感情は不要

The Independentのウェブサイトにこんな記事が。要約するとイギリスとニュージーランドが自由貿易協定の交渉に入るが、その協定が結ばれたとしても英国経済にはメリットがほとんど無く、長期的にはマイナスの効果しかない、というもの。

そんな協定結ぶ必要あるのかと思うのですが、イギリスとニュージーランドの関係はとても緊密です。そもそも歴史を振り返れば、古くはニュージーランドは英国の植民地でしたし、今でもコモンウェルス(英連邦)諸国を構成する国です。イギリスからニュージーランドへの輸出額は12億400万米ドル(2018年)、また双方向では60億ニュージーランドドル(2019年)です。院生時代にも、ニュージーランドからの留学生がかなりいましたし、私の友人にもいますしね。

イギリス人にとってコモンウェルスの国々は少し特別な感情を持つようです。イギリス人とニュージーランドやコモンウェルスの人々に対する話し方や接し方を見てても他の外国人とはやや異なる接し方をしているように見受けます(同じコモンウェルスでもアフリカ諸国の人々にはまた違う接し方をしますが)。どうも感情的なラインで全く異なるようです。そういったことから、自国が経済的には損をするようなFTAを結ぶことになったとしても、やはりあったほうがよい、と思うようです。

ビジネスに感情は不要なものですし、むしろそれを持ち込むのはアウトなのですが、そこまでして損しかないFTAを結びたいのにはなにか理由があるのでしょう。もちろん、今後の交渉次第では話が変わる可能性が十分ありますし、結果的にはそこまで損にならないかもしれません。そもそも冒頭で引用したThe Independentは左寄りなので、アンチ・イギリスの論調の記事が多いです。

日英自由貿易交渉がスタートするなか、イギリスは6月17日に環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)に参加する意思を表明しました。これらの貿易協定によってイギリス人の感情が損なわれなければよいのですが。

(6月19日追記)
なお、英国のGDPはウィルスが第一波で終わった場合、前年比で-11.5%になる予想です。

Infographic: How Hard Will GDP Be Hit in 2020? | Statista You will find more infographics at Statista




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