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新学年度

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イギリスの大学では新学年度がまもなくスタートします。といっても、スコットランドは少し早めにスタートするようです。私が卒業した某ロンドンの大学は来週28日から授業開始の予定です。 毎年であれば、この時期のロンドンは新入生の大学生と(主に中国からの)留学生で埋め尽くされ、とてもにぎやかです。少なくとも人が多いです。 ただ、今年は全く違います。野暮用で私の出身大学の近くまで行ったのですが、人が殆ど歩いていませんでした。まさかのゴーストタウン。最寄り駅もいつもならとてつもない人の数でリフトに乗れないのが普通なのですが、今日はリフトに3人だけ。ロンドンの地下鉄ピカデリーラインは1車両に10人程度くらい? 学生の数はかなり減ったようですが、学生自体は学生寮にいます。そして今日はこんな記事が出ていました。 Students locked down after illegal parties at UK universities いくつかのイギリスの大学の学生寮で、在寮生が自己隔離を余儀なくされているという記事。今、英国では6人以上の集会(パーティー)が禁止されています。各大学では新入生歓迎会などの例年の行事を取りやめたり、オンラインに移行しているところもあります。そうした中で、学生寮で行われた新入生歓迎会が原因でクラスターが発生し、在寮生は自己隔離をしているというもの。パーティー中にセキュリティーオフィサー(クラブの入り口に立っているようなセキュリティーの人たち)がなだれ込んできて、パーティーを強制的に止めたそうですが。。。 大学生に、自分たちのことを「スーパーマン」だとか「特別な力を持った存在」だと勘違いする傾向があるのは洋の東西を問わないように思います。とはいうものの、法律で禁止されている上に、3月以降、散々他人との距離を取るように要請されてきたにもかかわらず、違法なパーティーを開いてしまう学生を「若いねー」と言ってやり過ごす度量は私は持ち合わせておりません。 イギリスの気風として自分の信念を貫くというのがあり、それが原因で他人(特に外国人)のいうことを聞くことはあまりありません(アジア人が介入すると子供扱いして逆に笑うイギリス人もいます。白人の男に顕著のように思います)。しかし、そろそろ彼らも自国の法律を守るという概念は学んだほうがいいかもしれません。 なお、イ...

日英貿易協定&イギリス大学留学ー続報

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日英自由貿易協定について大筋合意とのニュースが入ってきました。 EU離脱のイギリスとの新経済連携協定 日英閣僚協議で大筋合意 今後、日英間のビジネスが更に活発になっていくことでしょう。特にフィンテックやAI、クリエイティブ分野では期待が持てます。 さて、今年のキャンパスの様子はかなり変わりそうです。大学や履修するコースによって様々であるものの、やはり今年は結果的に完全オンラインで行うようになってしまうようです。 これは学部学科により勉強する内容や実際に行うことが大きく異なるからです。大学全体としてはオンラインとキャンパスでの授業を行うとしていても、学部によっては完全オンラインというところもあります。例えば、私の卒業した研究科の場合、文系かつ実験や実習がないということもあり、完全にオンラインで行うようです。実際私の指導教官はこの1年間、博士課程の学生への指導も含めてすべてオンラインで行うと言っておりました。その一方で実験や実習など実際に手を動かす必要がある授業を行う学部はキャンパスに行くと思います。そういった分野であっても講義はオンラインですし、論文指導のための指導教員との面談もオンラインです。キャンパスにいる学生は実験や実習のために来ていることになります。 イギリスまで来たはいいけど、授業はオンライン、大学図書館は開館しているが入館制限つき(=行きたい時に行けない、入れない)、外に出るのはそれこそ買い物か遊びに行くときだけ(あるいは実験や実習のとき)。ちなみにですが、遊びに行けるところはあまりありません。殆ど閉まっているか入場制限付きです。 大学での学びの形も変わっていくというのはわかるものの、あまりにも急すぎて大学側も学生側も対応に困っているのが現実だと感じます。 よかったらクリックしてください。 海外就職ランキング

今年のイギリス大学留学について

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今年10月からのイギリスの大学や大学院に入学を予定されている方は、授業や大学生活がどうなるのか、とても興味があると思います。そして、未だに渡英すべきかどうか悩んでいらしゃる方もおられるかと思います。 今日は今年の授業実施方針と渡英すべきかどうかの2つのトピックをカバーしたいと思います。なお実際の授業方針は入学予定の各大学にお問い合わせください。またこの記事を見て出したいかなる決定に関しても私は責任を取りません。各自の自己責任でお願いします。 (1)授業実施方針 各大学により、あるいはコースにより異なりますが、多くの大学ではオンラインとオンキャンパス(通学)の2つを併用する方針です。この場合、講義(レクチャー)をオンラインで行い、セミナーやチュートリアル、実験などを対面で行うようです。原則として学生は各大学のキャンパスで授業を受けることを想定されていますし、実際にイギリスに居ることを前提としています。 ただし、現実には自国民の出国禁止措置やビザの発給遅れなど渡英が困難な場合も多く、そういった国からの留学生への影響を最小限に抑えるべく、完全にオンラインでの授業も行う大学もあります。 (2)渡英すべきか 可能であれば入学を1年延期(Deferral)することをおすすめします。(1)で書いたとおり、講義はオンラインで行いますし、チュートリアルも担当教員によってはオンラインで行う場合があります(特に年齢が高い先生の場合、健康上の理由から大学に行かない方もいらっしゃいます)。また上記に加えて以下のように学生生活が大きく変わるためです。 (2-1)殆ど自室から出ない生活 もし社会科学系の修士課程に入学される場合、そもそもその分野の修士課程での勉強のスタイルは講義と自習です。セミナーはありませんし、修士論文のためのチュートリアルが始まるのは年明け以降になります。このチュートリアルも教員によってはオンラインになるかもしれません。したがって、講義をオンラインで受け、自習は大学図書館のウェブサイトから電子書籍や論文をダウンロードして行うことになります。 そのため、自室を出るのは買い物か遊びに行くときだけになりますが、そもそも遊びに行くところも殆どありません。クラブ活動は少なくとも1学期目はオンラインまたはキャンセル、同様に大学や学生組合主催の学生向けのイベントもオンラインまたはキ...

お仕事募集

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上司を見送り、他の同僚もいなくなり、ついに私の番です。インターンの契約が今月中旬に切れるので、次の仕事を探さなければなりません。が、このご時世、そう簡単に仕事は見つかるわけでもなく、難しいですね。 そこで、イギリスに住んでいる日本人(男)にやってほしいこと、聞きたいことなど、お仕事のご依頼があればコメント欄にてご連絡ください。給料は何をやるのかによって変わりますが、時給1000円を目安にします。 私については こちら の記事を参照ください。もちろん質問も大歓迎です。コメント欄にてお知らせください。 依頼内容の例 大学、大学院など海外留学の相談 海外就活の相談(履歴書ってどう書いたらいいの、など) 英国における社会状況 英作文の添削(高いよ) 商品のバイヤー スタートアップの共同経営 そのほか、相談に応じます 一方、絶対にお受けできないご依頼は、 公序良俗に反するもの 日本国、及び英国において違法とされるもの になります。 再掲ですが、報酬は応相談、目安として時給1000円とします。 それではお仕事のご依頼お待ちしております。 よかったらクリックしてください。 海外就職ランキング

送別ピクニック

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先週金曜日、人員削減で リストラ 退職することになった人の送別ピクニックがありました。 退職するの、 私の直属上司 なんですけどね。 行く前はものすごく不思議な感じでした。彼女は昨年の今頃にあった面接で私を雇った人間なんですが、まさか自分が人員削減を生き残って彼女が切られるとは思ってなかった。 ただ、実際行ってみるとすごく楽しい雰囲気でしたね。上司は娘さんを連れてこられていて、ものすごく和やかな雰囲気。 リストラされた 退職することになったとは思えない。来週もまた一緒に仕事してるんじゃないのかって思えるような雰囲気。 なんなんだろね。 自分は生き残ったのですが、来月で契約が切れます。その後の契約延長は期待していません。今の状況だと、それがあると思うのは大違いだと思っています。 なので、絶賛求職中です。 よかったらクリックしてください。 海外就職ランキング

在宅勤務を数ヶ月やってみた結果

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ウィルス騒動も落ち着いてきたのか、日本で県境をまたいだ移動が解禁になり、また入国制限の緩和でもいくつかの国と協議に入るなど、今後に向けた動きが出てきています。人の往来も徐々に戻ってきそうですね。 日本国内でも在宅勤務を実施した企業がありましたが、イギリスでは 3月下旬以降、今に至る まで出社しなければ仕事ができない職種の人達以外は全員原則在宅勤務になりました。そのため、通常の在宅勤務とは異なるところがあります。私の勤める会社は以前から在宅勤務制度や出身国からの勤務制度があり、オフィスに出社しない勤務体系が普通にありました。私の会社の場合、在宅勤務が認められるのは原則として週一日のみ、事前(一週間前)に直属の上司からの許可を取る必要があります。また12月の最終週もオフィスビルが閉館になるため、原則在宅勤務になります。そのため、今回のように都市封鎖のために在宅勤務の期間が数カ月にも及ぶようなことはなかったようで、同僚や上司は大変だったようです。 こちらのチャートではイギリス、カナダ、オーストラリア、アメリカ合衆国で働く21歳以上の人たち3000人以上を対象にした在宅勤務の頻度に関する調査結果を示しています。この調査の中でたまに在宅勤務をすると答えた人は35%、全体の約3分の1です。逆に常に在宅勤務という人は16%ですから、この調査結果を見ると、在宅勤務は通常の出社と組み合わされていることが伺えます。 https://www.statista.com/statistics/1111354/frequency-of-working-remote/ Find more statistics at Statista 私自身、数ヶ月の間在宅勤務をしてそのメリット・デメリットを感じました。それぞれ3点づつ上げていこうと思います。 ・メリット 1.朝ゆっくりできる and/or 夕方リラックスできる(ワークライフバランス) これは言うまででもないと思います。在宅勤務中でも勤務時間は変わりませんが、通勤をしない分、朝は遅くまで寝ていられますし、逆に夕方は自分の時間をゆったりととることができます。通勤電車に揺られるストレスもありません。 2.仕事に集中できる 私は一人暮らしなので、家族持ちやお子さんがいらっしゃるかたには当てはまらないかもしれません。オフィスに居るとどうしても...

ビジネスに感情は不要

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The Independentのウェブサイトにこんな 記事 が。要約するとイギリスとニュージーランドが自由貿易協定の交渉に入るが、その協定が結ばれたとしても英国経済にはメリットがほとんど無く、長期的にはマイナスの効果しかない、というもの。 そんな協定結ぶ必要あるのかと思うのですが、イギリスとニュージーランドの関係はとても緊密です。そもそも歴史を振り返れば、古くはニュージーランドは英国の植民地でしたし、今でもコモンウェルス(英連邦)諸国を構成する国です。イギリスからニュージーランドへの輸出額は12億400万米ドル( 2018年 )、また双方向では60億ニュージーランドドル( 2019年 )です。院生時代にも、ニュージーランドからの留学生がかなりいましたし、私の友人にもいますしね。 イギリス人にとってコモンウェルスの国々は少し特別な感情を持つようです。イギリス人とニュージーランドやコモンウェルスの人々に対する話し方や接し方を見てても他の外国人とはやや異なる接し方をしているように見受けます(同じコモンウェルスでもアフリカ諸国の人々にはまた違う接し方をしますが)。どうも感情的なラインで全く異なるようです。そういったことから、自国が経済的には損をするようなFTAを結ぶことになったとしても、やはりあったほうがよい、と思うようです。 ビジネスに感情は不要なものですし、むしろそれを持ち込むのはアウトなのですが、そこまでして損しかないFTAを結びたいのにはなにか理由があるのでしょう。もちろん、今後の交渉次第では話が変わる可能性が十分ありますし、結果的にはそこまで損にならないかもしれません。そもそも冒頭で引用したThe Independentは左寄りなので、アンチ・イギリスの論調の記事が多いです。 日英自由貿易交渉がスタートするなか、イギリスは6月17日に 環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)に 参加する意思 を表明しました。これらの貿易協定によってイギリス人の感情が損なわれなければよいのですが。 (6月19日追記) なお、英国のGDPはウィルスが第一波で終わった場合、前年比で-11.5 % になる予想です。 You will find more infographics at Statista よかったらクリックしてください。 海外就職ラ...